なかよしやっきょく のブログ
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からだの治療、こころの力2013/09/25 14:05

こちら岡山では、お日様のある間は暑い、日が続きます。
でもようやく明日から涼しくなるとの予報が。風邪には気を付けないといけませんが、ちょっと助かりました。
近頃、薬局付近では自生のテッポウユリ?タカサゴユリでしょうか?可愛らしいユリを見かけるようになりました。
写真のゆりは、私の駐車場所に突如あらわれたお姫様です。
轍に生えているので、踏まないようにしないと…と緊張しています。
駐車場のゆり
こんなところに生えるわけない、という先入観が、ユリの出現に対する驚きを大きくしました。

先入観。タイトルにある「こころの力」に対する強敵です。
患者の皆様の心の中に、こんな先入観があったら。
「こんな薬を飲んだってどうせよくならないのだろう。」
「とうとう血圧の薬を飲まなきゃいけなくなった。一生飲み続ける薬だよな。」
「こんな病気になっちゃったら、先は短いな。」
「薬を飲んでも効いた気がしないし、どうせ変わらないなら飲まなくてもいいか。」

薬学生はみんな習う、「プラセボ効果」というのがあります。
プラセボとは、偽薬のことで、患者の求める効果がない薬の事です。
それを、「よく効きますよ」とDr.が患者に渡した場合、信じた患者の体では、効くはずのない薬が効くのです。それがプラセボ効果です。
こころの力とはこのように現れます。
逆に、効果のある薬も「効かない」と言って手渡されたら、効きません。

治らない病気も「治る」と信じたら治るかもしれないし、治る病気も「治らない」と信じたら治らないかもしれません。
薬も「効く」と信じて飲んだら、効きます。病気だって「治る」と信じてみませんか。

実際、もう完治は無理だろうと思われる患者さんが前向きな服薬を続け、驚くほどの回復を見せるのを何度か目の当たりにしましたし、
真面目に薬を飲んでくれたら治ったはずなのに、「2,3回飲んで、効いた気がしないから」と服薬をやめてしまった方が、もっと重症になって戻って来ることもあります。

病気だけではなく、老化に対しても同じだと思います。いつまでも好奇心あふれ、色んなことに目を輝かせてチャレンジする人は、こころも、体も若いのです。

薬屋がこんなこと言うのは変かもしれませんが、今飲んでいる薬や、今患っている病気を減らしましょう。そのために、与えられた薬は信じて前向きな気持ちで飲んでください。
騙されたと思って、元気になった自分を想像して、一粒、一粒、信じて飲んでくださいね。