なかよしやっきょく のブログ
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年末年始の受診、まだ診て貰える?いつから診て貰える?2013/12/25 20:27

クリスマスも終わり、年の瀬がいよいよ押し迫ってきました。
今週土曜で、なかよし薬局も御用納めです。

本日、患者の皆様が真心を入れてくれた募金箱から、東日本大震災の義援金の振り込みをすることができました。
募金箱のお金と薬局、そして薬局スタッフからの気持ちを足して郵便局にもっていくことができました。

毎年、ほんの少しずつですが、気持ちを東へ送ることができたらいいなと思います。
義援金お送りしました!

年末はどこの病院も、薬局も、大忙しではないでしょうか。
患者さまの立場にしてみれば、どこも混んでいて、お忙しいのに、たくさん待たないといけない年末は、きっと辛いことでしょう。
なかよし薬局も毎年クリスマスイブ、クリスマスの日はピークを迎えます。
じつは、最終日は、患者さまが少ないことが多いです。それから、お正月明けてすぐも患者さまはまだ沢山お越しではありません。
やっぱり、年内に病院に行って治してもらっておきたいと思う心理が働くので、年末、混んでいても医療機関を受診し、お正月はゆっくりお過ごしなのでしょうね。

患者のみなさまの心境としては、もしかしたら、あんまり押し迫っていくと、病院が休みになっているかもしれないと心配で、少し早めに行こうと思われるのでしょう。
「まだ薬はあるのだけれど、早めに来ておこうと思って」
「風邪の引き始めな気がするけど、一応薬だけもらっておかないと不安で」
とおっしゃる方が昨日今日と沢山お越しでした。

現在体調に心配がある方、意外と28日まで開いている医療機関が多いので、あきらめたり、焦ったりせず、病院にいつまで開いているか問い合わせをして、それから予定を立てられるのが一番いいと思います。

風邪も流行っていますし、ノロウイルスの患者様も沢山お越しです。
おかしいと思ったら、今のうちに医療機関に問い合わせです。
今年はカレンダーの並びで12月29日から1月5日までお休みのところが多いです。
なかよし薬局もそうです。
一月に入ってからのお休みが長いので、心配な時は迷わず電話をしてみてくださいね。

ブログはこの度をもちまして、今年は終了いたします。
また一月にお邪魔します。
来年からはブログのホームページを引っ越す予定にしていますが、それについては改めてお知らせします。
みなさま、よいお年をお迎えください。

インフルエンザワクチン どうやって効くの?2013/12/18 17:43

先日土曜日にかわいいお客さんが来てくれました。
小学生の女の子が二人。眺めるだけで癒されます。
娘とその友達なのですが、待合室でお利口にお勉強したりテレビを見たり。
薬局の仕事も手伝ってもらったりします。お水やり、はんこ付きなど。
風邪の患者さんも出入りしますので、ふと、うつらないかな?と心配になることも。
可愛いお客様
インフルエンザの季節になりました。

10月ごろからインフルエンザワクチンを受けてらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
子どもは2回打ったほうが良かったり、高齢の方は自治体の補助がもらえたり、色々な形で接種を受けるこの季節。

インフルエンザワクチンは、「不活化ワクチン」と呼ばれる種類のもので、いったんウイルスを殺してから、免疫を獲得するのに必要な成分だけを取り出して作ります。
鶏の卵などを用いて作ることもあるので、卵アレルギーの方は注意が必要です。

「免疫を獲得」っていうのがわかりにくいでしょうか。
からだには色んな防御機能があります。その中で、白血球がおもにかかわる「免疫」。
異物が入ってきたら、白血球が一生懸命に相手をやっつけます。
そして執念深く相手のことを覚えます。どうやってやっつけるのかも覚えます。
なので、次に同じ異物が入ってきたら、準備万端なので、わ~っと前回よりも早くやっつけます。
それが免疫を獲得するということです。

インフルエンザワクチンを摂取すると、インフルエンザウイルスが入った時と同様に、白血球が反応して、準備万端にします。

それには約1か月かかります。
インフルエンザワクチンを打った次の日から大丈夫というわけではないのですね。
なので早めの接種がおすすめです。
二回受けると、二回目に免疫力がぐぐんとアップします。より強くなります。

インフルエンザウイルスは種類がいろいろあったり、よく形を変えたりするので、研究者が色々と考えてワクチンを配合しても、予測が外れることがあり、たまに全然効かないこともあります。
でも基本的な免疫力がアップしているので、もしインフルエンザになってしまっても早く治るという説もあります。

もともと肺や気管支の病気を患っていたり、抵抗力が弱っていたりすると、インフルエンザウイルスに感染することは大変危険な目にあうことを意味します。

日本ではありませんが、最近は鳥インフルエンザもアジア諸国でヒトへの感染が認めらりたりしていますね。
人から人へ感染した例もありますが、看病に関わった家族レベルの人など、非常にまだ限定的です。
これからもインフルエンザの動向に気を付けながら、医療機関がお休みになる年末年始、元気に過ごしたいものですね。

おしりの気になる季節…恥ずかしがらずに、痔の話2013/12/11 12:42

乾燥した強い風の吹く今日、薬局内ではアロマ加湿器が頑張っています。
普段は殺菌作用や咳を鎮める作用のあるアロマを炊く事が多いです。
でも今日は、急に気分が悪くなってしまった患者様がお越しだったので、
ペパーミントとレモンを入れました。
やさしい自然の香りなので、患者様は特ににおいを感じることはなかったようなのですが、お元気になって帰られました。
アロマ加湿器とサンタクロース

タイトルの、おしり、とは、分かる人にはわかる、痔(じ)の事です。
冬になると、患者様も状態が悪くなってお越しです。
先日立て続けに、若い男性の方が、痔のお薬をお持ち帰りになったので、取り上げてみました。
お二人とも業務でバイクにお乗りです。
冬のバイクは本当に冷えます。

痔というのはおしりの血流が滞っておこります。
もともと二足歩行で、常に心臓がおしりより高い位置にある人間に、痔が出来やすいのに加え、冬は、さらなる「寒さ」という要素で血流低下が起こるわけですから、バイク乗りが痔になるのは無理もありません。
普段から便秘がちだったり下痢気味だったりすると、おしりに余計な負担がかかって、痔が出来やすい状態になります。

痔というのは、イボ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔ろう)の3つのタイプがあります。

痔核は男女とも一番多いタイプの痔で、肛門の外にできる時もありますが、中にできた痔核が外に出てくるパターンが多いです。
それが破れて出血することがあります。

裂肛は肛門が、下痢や、固くなった便の排便などが原因で裂けてしまい、出血します。
女性に多いようです。

痔ろうは、男性に多いそうなのですが、ストレスや飲酒が原因の下痢が続くと、肛門内部のくぼみに炎症が起きることがあります。そこが化膿して、浸食し、肛門とは違うところに穴が開き、膿が外に漏れ出してくるというものです。

痔ろうを除き、手術をせずに治療する人が多いようです。
おしりに塗る軟膏、中に入れ込む坐薬を使って、おしりの炎症を抑え、
おしりに負担がかからないように便を軟らかくする薬を飲んだり、
化膿している時は抗生物質を飲んだりします。
漢方薬には、おしりの血流を改善し、腫れを抑える薬もありますので、なかよし薬局ではよく漢方薬を持って帰っていただいています。

冬の冷えは、おしりの大敵。
子どもの頃はいていた毛糸のパンツ、最近女性用はよく見かけますが、男性にもあるのでしょうか?
男性用レギンスやタイツを見かけるようになりましたので、そういうものでもいいでしょうね。
男性も女性も、高齢の方も若い方も、この時期、しっかり、おしり温めてあげて下さいね。

それから、おかしいなと思ったら、恥ずかしがらずに受診して下さい。今より悪くなると、治りにくくなりますよ。

風邪と漢方2013/12/04 16:57

本日、薬局付近は冬らしいお天気。
日中もどんよりとして、底冷えするような寒さがあります。
桜の葉もすっかり落ちてしまい、枝が良く見えるようになりました。
でも、よく見ると、ちゃんと新芽が準備されていて、春に向かう気持ちのようなものを、感じ取ることができます。
冬の桜
こんな肌寒い日。
背中がぞくぞくっとしてきませんか?
風邪ひきそうな、そんな予感。
そんな時に飲むといいのが葛根湯(カッコントウ)です。
フリーズドライタイプの顆粒剤でいたら、お湯で溶かして飲むのがおすすめです。
意外とおいしいですよ。
今日も何人かの患者様が葛根湯をお持ち帰りでした。
葛根湯は、体を温めて、寒気を取り払い、ほっとする気持ちと食欲回復を促してくれます。
漢方薬って効いてるのか効いてないのかわからないとおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、ちゃんと効いてますよ~

今日は上記の葛根湯も含め、代表的な風邪の漢方薬についてお話しします。

寒いというだけで鼻水が止まらなくなってしまったり、鼻が詰まってしまったり、くしゃみが出たり。そんな風邪には小青竜湯(ショウセイリュウトウ)が使用されます。
美味とは言えませんが、お湯で溶かして飲んでみると、鼻がスーッと通ってきて、くしゃみや急性期の咳などからも解放されます。

さらに、熱はあまり出てないのだけれど、寒気がして、ぶるぶる震えるような風邪をひいてしまった時。麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)が処方されることがあります。
これは体を中から温めて、冷感を取り除いてくれます。体力のない方に多い風邪のタイプです。

そして、節々が痛い、高熱が出ている、でもまだ汗をかいてなくて、ぼーっとする。というインフルエンザなどの激しい風邪の時。麻黄湯(マオウトウ)がよく効きます。
体力のある人に多い風邪。
麻黄湯は体の熱を汗をかかせる事によって逃します。インフルエンザの時は、抗インフルエンザ薬(西洋薬;リレンザ、タミフル、イナビルなど)と一緒に処方されることがありますが、両方使うことで治癒も早く、その後の風邪症状(咳など)を和らげます。
これもお湯で溶かして飲むことで、何だかすっきりした気分になる人もいます。

ほかにもたくさん風邪の漢方薬がありますが、今日はこれくらいで。

もともと漢方薬は煎じ薬でした。
薬草を、お湯につけて、そのしみだしてきた成分を、飲むのが煎じ薬。
そのエキスを乾燥させている薬については、またお湯に戻して飲むのが通常です。
でも中には水で飲んだほうが良いものもありますし、市販の薬の中には西洋薬が混ぜてあるものもありますので、その都度、説明をよく聞いてくださいね。

信じる者は救われる。
風邪をひいて漢方薬が出されたら、効果を信じて、飲んでくださいね。
ちゃんと効きますから。

指にまつわるエトセトラ…ケガ、ひょうそう、腱鞘炎2013/11/28 13:20

寒くなりました。
今日岡山は最高気温が8度までしか上がらない、年末年始の寒さなのだそうで、驚いています。
こんな寒い中でも、花壇のジュリアンは、可愛く花を開いています。
黄色と赤のジュリアンを、最近新しく植えたのですが、赤ジュリアンの周りに黒く見える部分、実はコーヒーの出し殻なのです。薬局でも入れて自由にお飲みいただけるようにしていますが、出し殻がある程度たまると、花壇にまきます。
肥料になるそうです。
畑仕事している患者様とも、そのようなお話をします。
ジュリアン
最近多いのが風邪の患者様なのですが、本日はその話ではなく、
先日、何人もの患者様が指に包帯を巻いてお越しだったので、指に包帯を巻く理由もいろいろだなあと思い、指にまつわる怪我などのお話をいたします。
包帯を巻いてしまうと、使えなくて不便なのですよね。

その日は、私もばね指の調子が悪く、湿布を右手親指にぐるぐる巻きつけておりました。
ばね指というのは腱鞘炎の一つで、指の腱(けん:筋肉を束ねる丈夫な筋)を囲む腱鞘(さやみたいに巻きついているのです)というものが、炎症を起こしている状態なのです。
使い過ぎでなります。毎日お薬をプチプチ出す仕事が意外と私のひ弱な指には負担だったようです。親指を曲げる時にプチンといって、指の根元が痛く、だるくなります。
うまく字が書けなくて、不便です。
ドクターに相談すると、「手術をしないと完治しないよ~」と言われてしまいました。
でも手術を避けて、今まで、だましだまし、ばね指とお付き合いしております。
ドクターのおっしゃる、手術と言うのは、炎症を起こしている腱鞘を切ってしまうというものみたいです。

朝一で、まず左手親指に包帯をした方がお越しでした。
包丁で切ってしまったようです。。リンゴや柿の皮むきをしていると、うっかり指に包丁が当たることありますよね。
深い傷なら縫合し、抗生物質(化のう止め)を服薬します。傷口がバイ菌で化のうしてしまうと、治りが悪くなっちゃいますからね。浅い傷でも放置して化のうしたら、抗生物質を飲むことがあります。
左手親指といえど、やっぱり指は不便。

それから、しばらくすると右手中指に包帯を巻いた人がお越しでした。
何か固い棒を入れて固定しています。
骨折ではなく、スジを痛めたようです。柔道か何かされていて痛めている様子。
捻挫にしてもそうですが、筋を痛めるのって、骨折より治りが悪いともいわれるのですよね。
薬局では炎症を抑える飲み薬と、湿布が出ました。
精密検査をするそうで、紹介状とレントゲン写真を持って大きい病院に向かわれました。

今度は、指に包帯を巻いた、ひょうそう(瘭瘡)の患者さんでした。
ひょうそうってピンとこないと思います。
みなさんも一度はあるのではないでしょうか。爪の周りがぷくっと赤く腫れて、じんじんする状態。水仕事する人に多いようなのですが、爪と指の間あたりから菌が入って、腫れます。
あまりひどくなると、切開して膿を出します。
どちらにせよ、そのバイ菌を殺さないといけないですから、抗生物質、化のう止めが出ます。
手荒れのひどい、この寒い時期に増えるようですね。
年齢に関係なく、発症しやすく、一度してしまうと、繰り返しやすい症状です。
皆さん気を付けましょう。

また私と同じばね指の方が来られましたが、炎症を抑える塗り薬が出ていました。
介護のお仕事をされてるそうで、しょっちゅう手を洗うから、湿布は使えないとのこと。
もちろん、仕事に支障をきたすので、手術も受けられない。
でも指先にも力のいる仕事ではないでしょうか。
…寝てる間でも湿布を使うといいのですが…
お話ししましたが、取りあえずこれでよいとお帰りでした。

指先が痛い、使えないって本当に不便。
この時期も、指大切に。