なかよしやっきょく のブログ
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漢方薬、嫌われてますか?2011/12/04 15:18

病院や薬局で、漢方薬をもらった方も多いと思います。
最後まで飲みきりましたか?

私の薬局にお越しの患者さまにもいらっしゃるのですが、
「苦いしまずいから嫌い、どうせすぐ効かないから、もらったけど全然飲んでいないわ」
と言って、漢方薬が無駄になってしまうことがあります。
日本で医療用に使用されている漢方薬は「和漢」といわれ、昔中国から伝えられたものをもとに、日本独自の方法で発展してきた漢方薬です。
先日、岡山の漢方の勉強会で、ある漢方メーカーさんのお話を聞く機会がありました。
和漢といえども、材料である生薬は今でも8割中国に頼っているそうです。生薬は、おもに植物や動物が原料、すなわち、自然のものです。日本では栽培が難しかったり、コストがかかりすぎてしまったり。
日本人の技術者が現地(それも車で何日も悪路を移動するようなところ)に赴き、大変苦労して安全に、効率よく栽培する技術などを伝え、農家の方にも大変な負担をお願いして作っているものがとても多いことを知りました。
なかよし薬局の生薬たち
写真はなかよし薬局で飾りに使用している生薬です。こういう生薬を原料に、さまざまな漢方薬が作られています。

西洋薬の製造ではあまり考えられない、大変な苦労を重ねて製造している漢方薬なのに、度重なる薬価改正で漢方薬の価格はどんどん下げられています。しかし産地を中国に依存している状態、中国の経済成長などの影響で原料の価格は上がってきています。
漢方薬は貴重な存在になってしまうのではないかと心配です。

自然界のものをそのまま使用する漢方薬は、未知の物質も含め、いろんな成分がかかわりあって働くため、ヒトの体を優しく包み込むような効き方をします。
お湯で溶かして飲むことが多いですが、その時に嗅ぐ香りにも効果があるものもあります。
なかよし薬局では、お湯で飲むのが困難なら、水でもいいし、オブラートで包んで飲んでもらってもいいと伝えています。
すぐに効かなくても、処方に間違いがなければ答えてくれる漢方です。
信じて飲んでほしいと思います。

インフルエンザワクチン2011/12/11 22:31

冬らしい寒さを感じるようになった今日この頃、

ここ岡山もインフルエンザが流行してきました。
皆様、ワクチンはお済みですか??

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの一部分だけ取り出して作られています。そして、体内で免疫細胞がそれを認識すると、抗体と呼ばれるものがたくさん作られます。

その後、インフルエンザウイルスが体内に侵入してきたら、その抗体たちがウイルスめがけて攻撃し、やっつけてしまうのです。
こうやって、インフルエンザワクチンは、インフルエンザを予防します。

では、インフルエンザワクチンはどれ位たって効き始めるのでしょう?
言い換えたら、どれ位たったら抗体が十分つくられるのでしょうか?

人にもよりますが、3~4週間かかると効果が出てきます。
ですので、11月に接種した人は、そろそろ効いてきています。

それでも、インフルエンザにかかることがありますが、免疫力はアップしてますので、接種してない場合に比べて、早く治ったり、軽く済んだり。
死亡率は確実に減らせているというデータがあります。

ただ、日本のほとんどのインフルエンザワクチンはにわとりの卵でウイルスを増殖させる工程などを経るため、卵アレルギーの人には注意が必要です。
私は医療機関の人間なので必ず接種いたしますし、子供達も打ちます。
勝手な実感ですが、うちの子供達はワクチン接種後は風邪をひきません。
私はもともと風邪をひきません…○○は風邪をひかないので…。

皆既月食とクリスマスイルミネーション
昨日は皆既月食でしたね。
毎晩子供たちと散歩がてらイルミネーションを見に行きます。
この夜も、気温ひとケタでしたが、私の子供たちは半そででこの公園を走り回って遊んでおりました。たまにおなかを出したりして・・・見てるほうが寒くて大変でした。