なかよしやっきょく のブログ
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秋に気をつけること。おなか、血圧、大丈夫?2013/10/03 13:15

秋ですね。
台風も来たり、昼間暑いこともありますが、なかよし薬局周辺では、写真のように、秋の風景です。
柿がたわわに実り、田んぼは黄金色に輝いています。
実りの秋。
・・・お聞きしますが、食べ過ぎていませんか。
おなかがズボンの上に乗る量が増えてませんか?
何でもおいしいので、この時期本当に困ります。
それから、血圧、大丈夫ですか?寒いと血圧が上がってきます。

患者さんも、ひと月前に比べて、お顔から首にかけるラインが違っている方もいらっしゃったり、「血圧が高くなってきた」とおっしゃる方もちらほら出てきました。
涼しいと食欲が出ます。
食べたくなるのですよね。食べると、エネルギー(熱)が出ますから、夏の間、それをセーブしてたのに、涼しくなってきたもんだから、食欲の門が開いてしまいます。
メタボリックシンドロームの根っこには、『肥満』の二文字があることを念頭に、しっかりお食事制限しましょう。
今頃は、何を食べたらいけないか、よりも、どういう順番で食べればよいのか、と良く言われるようになりました。
生野菜→温野菜→たんぱく質(肉、魚、大豆)→糖質(ごはん、パン、めん、ジャガイモなど)
なぜこの順番でしょう。
野菜には食物繊維が含まれ、それは油や糖の吸収をゆっくりにする作用があります。生野菜ならでは多く含まれるビタミンが壊れる前に食べましょう。だから生野菜が一番です。
最後、脂肪のもとになるのが糖質。たくさんのものにあらかじめ吸収への道をブロックしてもらってからおなかに入れます。
どんぶり(おかずかけご飯)はダメですよ。
本当にそれだけで太り方が違ってきます。
そうそう、果物、太りますから、夜は食べないで!

それから、血圧はどうして寒くなると高くなるのでしょう。
寒いと、体の表面から体温を逃さないようにするために、表面近くの血管が縮みます。狭くなった血管に、無理やり血液を送り込もうとするので、圧力がかかってしまうのですね。
ちなみに、体温(体の熱)は肝臓、骨格筋で作られます。
肝臓はたくさんの酵素でいろんなものを作ったり分解したりする「化学工場」ですから、工場から発生する熱がすごいんです。
筋肉は、エネルギーでもって大きな体を動かすわけですから、熱が出るのもわかります。
筋肉が減ると、体温も減ります。
食べて寝てばかりだと、肥満も、筋肉量の低下も引き起こし、この冬大変なことになりますから、今の間に、食べ方に気をつけ、しっかり体を動かし、冬を元気に越しましょう!

日光と脳の関係 おはよう、おやすみ2013/10/09 15:41

台風一過で、岡山は今朝、写真のような快晴でした。
近くを早く通り過ぎる雲、遠くをゆっくり動く雲。その対比が、空の立体的な大きさを感じさせてくれます。
嵐の後、こんな快晴だと、元気になります。そんな方が多いと思いませんか?
お天気の日に元気になるのは、もちろん気圧の関係もあります。
気圧が低いと頭痛がしたり、関節が痛くなったりする方も多いでしょう。
でも今回は光に焦点を当ててお話します。

近頃、セロトニンという名前をよく聞きませんか?
脳の覚醒(おきている)状態や、元気な気持ちを生み出す神経伝達物質として知られており、うつ病治療でも古くから注目されています。

朝日を浴びると元気になる。そのメカニズム。
光は目から入ってきます。光を感じると、視神経を通じて脳に信号が入ります。
信号が入ってきたら、脳の、脳幹(のうかん)という部分の、橋(きょう)という場所にある、縫線核(ほうせんかく)という部位で、セロトニンが生まれます。

朝から日光を浴びることで、その日一日に必要なセロトニンが合成され、一日を元気に過ごすことができるのです。
悩みがあるのに、光に当たらないと、悶々とした気持ちが続くかもしれませんね。
ふさぎ込んでも、外に出かけることが大事なのでしょう。
逆に、メラトニンという物質があります。メラトニンはセロトニンを材料に作られるもので、光刺激で製造がストップしています。なので、夜にセロトニンが沢山余っていると、メラトニンができます。メラトニンは、眠りに都合のよい生理活性を持っていて、眠るときに体液中に出てくるから、よく眠れます。
日中、光刺激をちゃんと受けると、夜もちゃんと眠れる。
上手いこと出来ていますよね。

ちなみに、セロトニンは、トリプトファンと必須アミノ酸(食べないと得られないアミノ酸)と、ビタミンB6で合成されます。
トリプトファンは、バナナ、大豆製品、乳製品、肉類などに多く含まれますので、しっかり、そういった食べ物をとることもおすすめですね。
ビタミンB6は、赤身の魚や肉類などに含まれますが、基本的に腸内細菌が合成してくれますので、不足することはなさそうです。
というわけで、光と脳の関係、一部ですが、ご紹介。
何かのお役に立てればうれしいです。

ヘルペス:水ぼうそう、帯状疱疹、口唇ヘルペス…2013/10/16 13:01

本日台風です。
岡山は昨夜雨がたくさん降りましたが、今日は風もそこそこに、お日様がきれいに顔を出しています。
関東以北では被害に遭われた方も多く、お見舞い申し上げます。

薬局では東側の入り口横のグリーンカーテンをはずし、花壇の模様替えをいたしました。
冬を越す形に。
はずしたアサガオのつるは、葉を取り除いてくるくるわっか状に巻くと、クリスマスリースの土台にも出来ます。意外と長持ち。飾りを変えるとお正月飾りもいけるかな?
種の部分は残しておくと、鈴のようにも見えて可愛いですよ。
秋冬仕様の薬局

さて、今年の夏は特別暑かったですね。ようやく秋らしい気温になってまいりました。
こんな時出てくるのは夏の疲れ。
疲れに乗じて出てくるのが、ヘルペスです。
ヘルペスウイルスによる病気は、子どものころにかかる人の多い水ぼうそう、大人で多い帯状疱疹、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、角膜ヘルペス・・・

実はヘルペスウイルスは1種類ではないのです。今のところ8種類見つかってるようです。

ちなみに、水ぼうそうと帯状疱疹は同じウイルス。
子供のころに水ぼうそうにかかり、治癒します。治癒したように見せかけて、実はヘルペスウイルスは完全に消えていません。
どこにいるか。神経節(神経が集まっているところ)の中です。そこで、ひっそりと生き続けます。
加齢やストレスで免疫が少し落ちてくると、神経節の中で増殖し、神経を伝って表面に。なので、同系列の神経が通っているところに帯状に出てくるわけです。なので、帯状疱疹という名前になりました。
神経細胞そのものが痛むわけですから、それはもう強烈な痛みに見舞われる方もあります。
ウイルスを殺す飲み薬、表面は塗り薬、注射もあります。でも、完全には消えないので、ストレスや疲れには要注意です。

また、口唇ヘルペスと角膜ヘルペスは同じウイルスです。これは子どものころに感染し、その時は症状が出なくても、大人になって出てくるようなケースもあります。
同様に、神経の中に潜んで、人のストレスや疲れで出てきます。
他の型のウイルスもだいたい同じです。

ヘルペスに用心しようと思って、口の周りの保湿に気をつけたり、目が疲れないようにしたり・・・
だけでは、予防にはなりません。
一度発症したことのある人は、再発する可能性がありますので、疲れないように、ストレスをためないようにしましょう。
どうしても、これから起こるストレス状態を回避できない、という場合は、前もって、医療機関に行く準備を整えておくのもいいかもしれませんね。おかしいと思ったらすぐ、治療してもらうと軽症で済みますから。
重症化すると、お薬代がかさみます。お薬、すごく高いです。
みなさん、気をつけましょう。

その咳、喘息かも。 秋は注意。2013/10/23 12:25

台風が続々とやってくる秋ですね。
薬局の前の桜の木もすっかり紅葉が始まり、秋めいた色が湿った空気に映えます。

雨が上がると、やってくるのが乾燥した季節。

空気が乾燥するとほこりやちり、花粉が舞いやすくなります。

 

冷たい空気が入ってきますが、昼間はまだ暑かったり。寒暖の差が激しくなり、風邪をひきやすくなります。

そうやって粘膜が痛んだところに、花粉(秋葉ブタクサなどイネ科の植物が多いです)やカビの胞子などが飛んでくると、粘膜は過敏に反応します。

そして、アレルギー反応がおこり、喘息へ。

 

なぜ荒れた粘膜に花粉などが付くとアレルギーを起こしてしまうのでしょう。

粘膜が荒れると粘膜上に隙間が出来ます。

隙間が大きいと、アレルギーのもとになる物質が、大きいまま侵入してきます。

大きい物が血管内に侵入すると、白血球がそれを発見しやすくなります。

白血球が暴走します。

そうして、それがアレルギー、喘息へと発展するのです。

 

もともと喘息持ちの型は、この時期特に忘れないようにお薬を続けて下さい。

これまで喘息のない方も、長引く咳に要注意です。

風邪→咳喘息→喘息、という風に発展しないように、早めに治して下さい。

 

腸の粘膜でも同じことが言えます。

腸が荒れていると、腸粘膜からアレルギーのもとが入ります。

腸も、大切に。プロバイオティクス。

 

プロバイオティクスについては、また後日。

いろんな痛み。頭痛、腹痛、歯痛、生理痛・・・2013/10/30 13:02

朝晩冷え込むようになりましたね。
にもかかわらず、今年は10月まで暑かったので、薬局周辺にはまだカエルさんがうろうろしています。でもずいぶん動きが鈍くなって、薬局の中に迷い込んでしまったり、こんなにカメラを近づけても全然動こうとしなかったり。
可愛いですね。(苦手な人ごめんなさい)
でもそろそろお別れです。お休みなさい。カエルさん。
冬眠前のカエルさん
さて、季節の変わり目の今日この頃、体調不良に陥りやすい時期です。
雨が降りやすく、気圧が低くなると頭痛になったり、生理痛が激しくなったり。
古傷が痛む方もきっとあるでしょう。

今日はいろんな痛みについてお話します。

いわゆる痛み止め。よく名前を聞くのが、バファリン、ロキソニン、ナロンエース…
頭痛、生理痛、腰痛、etc…には、こういう薬がよく効きます。
そもそもこのタイプの痛みと言うのは、痛みのモトの成分が傷口や筋肉などで発生し、それをスピーカーのようなものが信号を増強して、初めて神経が感じ取るものなのです。
痛みのモトがスピーカーで大きくされなければ、感じません。
実は、上記のような、よく見かける痛み止めは、そのスピーカーを作らせなくする薬なのです。
痛みのモトや痛みの原因そのものを治しているわけではないので、いつまでもこれらの薬に頼っていてはいけません。

そして、加齢とともに増えてくるのが「神経痛」。
神経が、患部が悪くなくても痛いと感じてしまうのです。
ヘルペスの後遺症や、神経そのものがどこかで圧迫されていたり、刺激を受けてしまっていると、すごく痛く感じます。
最近は、神経そのものの痛みを抑えるお薬が医療用のみで使用されるようになってきました。
ずいぶん効果が高いので、喜ばれる方も多いのですが、神経の塊でもある脳などにも作用するので、ふらついたり眠くなったりする人もいるので要注意。

そして、全然タイプが違うのが、「腹痛」。いわゆる内臓痛です。
患者さんで、「胃が痛いけん、痛み止めをでーれー飲んだんじゃけど、いっこも効きゃあせん(胃が痛いので、痛み止めをたくさん飲んだんだけど、全然効かない)」と言われる方がいます。
胃の痛みは、原因は様々ですが、いわゆる痛み止めと呼ばれる薬は、胃を痛める副作用があります。これでは胃の痛みが悪化します。
胃や腸の内臓痛は、「痙攣(けいれん)性の痛み」に分類されるものがほとんどです。
胃腸の痛みには、「痙攣を抑える薬」というものが使用されます。
市販のものも、もちろんありますよ。
自分で買う時、お薬間違いませんように。

そうそう、ついでに、下痢止めの話。
下痢の時。おなか痛くなりますよね。でもそこで無理やり下痢を止めてはいけない場合もあります。なぜかというと、下痢は一種の防御反応で、悪い菌やウイルスを排出しようとしているのです。なので、しばらく様子を見てから、ゆっくり止める、という措置をとることもありますので、あまりに激しい下痢の時は、Dr.とよく相談して下さいね。

ではでは、皆様、季節の変わり目、ご自愛ください。