桜と咳コンコン ― 2013/03/27 14:23
桜の季節ですね。
東京ではとっくに満開ですが、岡山では二日前にようやく開花宣言です。
岡山市内でも山の方にある薬局の前の桜並木も、写真の通り、今や咲かんとつぼみを膨らませています。
今日は恵みの雨となりました。
きっともう3日もするときれいな色が見えてくることでしょう。

さて、タイトルにある「咳」。
冬の寒い時期に風邪を発症し、その後、咳が長引く患者さんが良くいらっしゃるこの時期。
ご存知の方がいらっしゃると思いますが、桜の皮からとる咳止めの薬があります。
江戸時代から桜皮は薬として使用されてきました。
映画にもなった、有名な「華岡青洲」の残した薬の中にも入っています。
現在でも桜皮エキスはれっきとした医薬品として使用されています。
ソメイヨシノではないのですが、ヤマザクラやカスミザクラといった桜の木の皮を乾燥させ、そこからエキスを抽出します。
「ブロチンシロップ」というものがそのエキス剤に相当します。
なかよし薬局にも「ブロチンシロップ」を含む鎮咳薬があります。
それが、よく効きます。
患者さんは「なんか、美味しいわ♪。とてもよく効くし。」と喜んでくださいます。
それもそのはず。
効果はもちろんですが、桜餅の香りがしますから。
この時期、お菓子やレストランでも桜の香りが楽しめますが、じつは、薬でも・・・なぁんて。
飲まなくて済むに越したことありませんから、咳がひどくなる前に、風邪はしっかり治してくださいね。
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