なかよしやっきょく のブログ
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ジェネリック医薬品、TPPと関係ある?2013/07/18 12:52

こんにちは。

刺すような日差しと、時にバケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨。お空は情緒不安定です。みなさま。いかがお過ごしでしょうか。

薬局のグリーンカーテン、心配しておりましたが、なんとか、朝顔がつるを伸ばしてくれて、写真のように成長してきています。
青紫のまだら模様のアサガオ、これは去年から植えていますが、とてもきれいと、患者さま方に人気です。種を取っておくと、喜んで持って帰って下さいます。

欲しい方は、お早めに。

左下の写真はポーチュラカです。花壇で、八重の、可愛い花をつけてくれています。
グリーンカーテン、ちょっと伸びました
昨今、選挙戦で騒がしくなってまいりましたが、TPPもその論点に入っており、皆様も新聞等でいろいろとご覧になっていると思います。

主に騒がれるのは「農業」です。

でも実は、「医療」も大いに関係しているようなのです。うちは薬局ですから、薬メインでお話しします。

ジェネリック医薬品、聞いたことありますよね?
有名な女性司会者さんとか、時代劇俳優さんとか、宣伝してますよね。

簡単に申し上げますと、特許の切れた薬(成分)と同じ成分で、最初開発した会社(先発メーカー)と違う会社(ジェネリックメーカー)が同様の薬を製造販売するものです。開発費用が先発メーカーと比較して、とても安価で済みますので、薬価(国の決める薬の値段)が非常に安く付きます。

同じ成分だから、同じような効果が発揮されますので、患者様によって、「安いなら、そちらで」とジェネリックを選ばれる方もあれば、
添加剤が違う関係で効き目に差を感じたり、味が違ったり、などの理由で「先発品が良い」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

先日の新聞にも載っていましたが、TPP会議で、ジェネリック医薬品に関連する交渉が難航しています。
アメリカやイギリスなどの国では、保険制度が日本ほど手厚くないので、患者の自己負担額が比較的多く、ジェネリック医薬品の普及率が非常に高い状態です。先発メーカーは、政府に働きかけて、特許や知的財産の所有権をもっと強くしてもらいたいと言っています。そうすれば、簡単にジェネリック医薬品が作られないからです。先発メーカーは利益を確保できます。

その主張がそれらの国で認められた場合、ジェネリックメーカーは、簡単にジェネリックが作れない、または非常にコストのかかるジェネリック医薬品の開発を行わないといけなくなり、結果として薬の値段が上がることに。

今のままTPPが成立すると他国もそれに従うことになります。

そういったことで、たくさんの人に薬を提供したい開発途上国はじめ各国の反対を買って、交渉が難航しています。エイズのお薬など、ホントに高いですから。

しかし、日本の場合、ジェネリックが欧米ほど普及しないのは、先発メーカーと医師(会?)との癒着が露呈しているからだ、という意見もあるようで、TPP成立以前の問題が指摘されていることもあります。

お薬、安い方がいいですか?
きっと、そうですよね。
でも先発メーカーを守って、お金を渡してあげないと、難病治療に効果のあるような革新的な医薬品の開発って、出来ないのかな?
私にも答えが出ません。

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